2009年7月17日

『人生に乾杯!』は素晴らしい

[ 映画 ]

現在シネスイッチ銀座で公開中のハンガリー映画『人生に乾杯!』(原題: konyec [IMDB])を先日観てきました。未見のひとはいますぐ観に行け。こんなにいい映画なのに、座席はがらがらだぜ。今日もまた観にいく予定。

人生に乾杯

年金生活の老夫婦(夫は腰痛持ちの元共産党員・妻は糖尿病やみの元貴族)が旧ソ連製要人向けの車「チャイカ」に乗って連続強盗を働くものがたり。

苦い現実と、ユーモアと毒と、おとぎ話の味わいと、かっこいい車と、若者と老人と、恋と愛と、そして家族を、クラシックで凡庸と紙一重なストーリーと美しい色合いと抑制された語り口でまとめた傑作。

投稿者 こじま : 12:50 | コメント (2) | トラックバック(0) | このエントリーを含むはてなブックマーク

2009年6月 1日

歳とったからって、やっちゃいけないことなんか、ないんだぜ

[ 映画 ]

先週「ホノカアボーイ」を観てきました。

  • 倍賞千恵子67歳がかわいい。
  • 「同性愛」ってTシャツ着たおじいちゃんがいい味だしてるなあ、と予告編みたときから思っていた
  • エンドロールでこのおじいちゃんが喜味こいし師匠だったことを知る。ええええ!
  • かなり痩せて背中も曲がってた。いい演技(演技にはみえないが)でしたが、いとこいで漫才やってた頃を思い出すと、この枯れ具合がさみしいなあ。
  • この記事のタイトルは喜味こいし演じるコイチの台詞。
  • 個別のシーンは楽しかったり綺麗だったりするけど、映画としてはむにゃむにゃむにゃ。監督はCM出身だそうでなるほど。でもまあよい。

もっと映画を観よう。とこのブログに書くのは何回目だろう。

投稿者 こじま : 12:46 | コメント (0) | トラックバック(0) | このエントリーを含むはてなブックマーク

2008年9月30日

崖の上のポニョ観てきた

[ 映画 ]

ひきこもりでどこにもいかない夏休みも最終日、朝はやい時間からやっているという理由で、やっと「ポニョ」を観てきました。この歳の男がひとりで朝からポニョかよ、とかいわないように。

「崖の上のポニョ」賛否両論ですが、なんだかわたしは観なきゃいけない映画な気がする、と思って、映画評はなるべく触れないようにしてきました。ようやく観たのでこれでひとの映画評も読める。

以下、いろいろ書きますので未見の方はご注意。

大変楽しめました。テレビCMでやっていた、魚の上をポニョが走るシーンは思っていたのと全然違うシチュエーションで、スピーディーなよい絵でした。ポニョの魚のようで魚でない動きも楽しいし。魚なのにハム好きだし。

話は途中から、どう考えても大災害。しかし大災害っぽい切迫感がありません。避難民のはずなのに優雅な船遊びをしているかのような街のひとたち。この災害を引き起こした原因を考えるとアレなのに、ほのぼのしたハッピーエンドってのもすばらしい。現代の日本が舞台だと思いますが、リアリティ皆無のおとぎ話です(いい意味で)。

「どうしても観なきゃいけない」かどうかはともかく、よい映画でしたよ。

というかこれ映画なのか。絵本みたいなんですよね。そうか絵本なのかな。シンプルなストーリーにかわいい絵がのった絵本なのかもしれません。うごくけど、1回みるのに1800円払うけど、でも絵本。絵本のなかでも、話を語るためじゃなくて、絵を見せるための絵本です。一番重要なのは絵(とその動き)。他は二の次。ストーリーも絵のためにつくられているかのようです。

そういえば、絵柄が絵本ぽいです。これまで観たことがある宮崎駿の映画のなかでは、いちばん素朴な絵のように思います。

ポニョのおなかとかワンストロークで描いてるように見えます。水の中からひとの顔をみると、目が点々。ポニョの妹たちの顔なんてもうなんだあれは! ポニョの父・母の造形もあんまりにもあんまりで笑ってしまいます。

話や設定は、画面から見えてくる限りではかなり大雑把です。ポニョの父が設定を裏づけにしていそうな難しいことばをときどき口走りますが、ちゃんと設定考えてるかどうかは怪しいです。別にそんなことはどうでもいいんですが。

見終わったので、批判しているひとたちの意見もざっと眺めてみましたが、私にはぴんとくるものがありませんでした。

宮崎駿だからもっと深いのを期待、というひともいれば、雑なお話がお気に召さない方もいるようです。親の行動が、親として許せない、というひともいますね。いずれにしても、普通の映画ととらえると、確かに不満かもしれないなー。

同じネタで、確かにもっと「厚み」がある作品をつくることもできるだろうと思いますが、それはきっと「ポニョ」が目指したところじゃないんだろうと思います。もしかすると、「ポニョ」はそもそも何も目指していないのかもしれません。

おわり。

そうそう、元ネタが人魚姫だというのはうっかり事前に知ってしまったのですが、人魚姫のことはかすかに痕跡があるだけですね。泡になっちゃう、とか。

投稿者 こじま : 15:07 | コメント (2) | トラックバック(1) | このエントリーを含むはてなブックマーク

2008年9月12日

ビクトル・エリセDVD-BOX

[ 映画 ]

ビクトル・エリセ DVD-BOX『ビクトル・エリセ DVD-BOX』というものが出るそうで、今日まで知らなかったのですが、一番好きな映画のひとつに、エリセの『ミツバチのささやき』をあげる身としては買わなきゃいけないような気がして、でもなんで『マルメロの陽光』が入ってないんだこれでDVD-BOXなんて名乗るなよと思い、しかし『挑戦』という、エリセの初監督作品が入っているのに心惹かれ、でも1万円オーバーはきついなあとやっぱり迷っているところです。

10ミニッツ・オールダー コレクターズ・スペシャルついでにアマゾンをさまよってみつけた『10ミニッツ・オールダー』、こっちを買ってしまいそうです。カウリスマキ・エリセ・ヘルツォーク・ジャームッシュ・ヴェンダース・スパイク リー・チェン カイコー・ベルトルッチなどそうそうたるメンバがそれぞれ10分の短編をとった、オムニバス映画だそうで、うちでゆっくり少しずつ観ながら楽しめそうです。でもこういうオムニバスは、映画館で強制的に全部みてぐったりするくらいのほうが贅沢な体験ができるんですよね。

投稿者 こじま : 12:37 | コメント (0) | トラックバック(0) | このエントリーを含むはてなブックマーク

2008年3月 8日

久しぶりに映画館で映画を観ました

[ 映画 ]

「人のセックスを笑うな」を、新宿武蔵野館で観てきましたよ。

39歳の夫のいる臨時講師が19歳の学生との不倫関係を軸にしたものがたり

なんですが、この言葉から想像できるような映画じゃありません。軽く、明るい映画でした。タイトルの印象ともずいぶん違いますね。

最初は、妙に間延びしたような、何もおきないシーンが長回しで続くテンポに戸惑いましたが、しばらく観ているとだんだん慣れてきました。

この映画は「リアル」なんですね。音声の聞き取りづらさも、長い長い間も、なんだか盗みぎきしているようで気恥ずかしい会話も。もちろんほんとうのリアルよりは演出されているんですが。アキ・カウリスマキの映画にテンポがちょっと似ているかもしれません。

いくつか感想を。

  • 永作博美かわいい。同い年かと思うと驚くやらなんだかなあとおもうやら。
  • 松山ケンイチがみるからにウブな学生、年上女に翻弄されてます。他でみるときの印象と全然ちがってすごいなあ
  • 蒼井優は自然でかわいい
  • あがた森魚よいです。松山ケンイチにすすめてるお菓子はなんなんだろう、気になる

極めてミーハーな感想になりましたが、これでいいんです。

投稿者 こじま : 08:18 | コメント (6) | トラックバック(0) | このエントリーを含むはてなブックマーク