いろんなことを色眼鏡なしに、受け入れられるひとになりたいですね。
昔、栗原はるみみたいなタイプの料理研究家(ってこの肩書きもなんかへんですね)は嫌いでした。なんかおしゃれっぽいのがいやだな、と感じてたんです。でも、栗原はるみのレシピって見てみるとけっこう合理的なんですよ。いまではソース・たれのレシピ集を愛用しています。イメージで判断するんじゃなくて、レシピの中身で判断するべきだなあ。
逆のケースもあります。名は伏せますが、とある料理家。豪快でおおざっぱに、でもおいしく、ってイメージに惹かれて好きだと思ってたんですが、どのレシピを試しても美味しくできない。ある日、これはだめだ、と気付きました。それなりに評価されているひとなので、単にわたしとは相性が悪いだけだとは思いますが、とにかくわたしにとっては、実はだめなレシピを提供するひとなのでした。
30代もなかばになると、わたしのように鈍い人間であってもこういう経験がいくつかたまります。歳とるのも悪くないな。色眼鏡で、なんか貴重なものを見落とすのはもったいないなって思うようになりましたよ。
まあでも、この色眼鏡は完全に取り去れるわけじゃないですし、完全に取り去る必要があるとも思いません。